概要
複数の地域にわたってデータの保存やコラボレーションを行う必要がある企業では、Box Multizonesを導入すれば、それらを実現することができます。 Box Multizonesを利用すれば、地域ごとにBoxインスタンスを設定しなくても、GDPRなどの規制によって定められている複雑なデータ保管場所要件を遵守して、コンプライアンスを維持することができます。 (Boxにおけるゾーンとは、プライマリ/バックアップデータストレージセンターを含む地域的なデータストレージ単位です。 地域内でファイルを保存することにより、顧客データの保管場所に関する懸念や要件だけでなく、各地域や各国のデータプライバシー規制にも対応できます) Multizonesは管理コンソールまたはAPIを使用して管理できます。 管理者によって組織内の全員にいずれかのゾーンが割り当てられ、各ユーザーのデータは割り当てられたゾーン内に保存されます。 企業の管理者によってゾーンが手動で割り当てられていないユーザーがいる場合、そのユーザーのデータは、企業全体で指定されているデフォルトのゾーン内に保存されます。 エンドユーザー側の動作や作業に影響が及ぶことはありません。要件
Multizonesを設定するには、企業単位で以下の要件が満たされている必要があります。- 10を超えるライセンスが展開されている
- アクティブなBox Consultingパッケージを所有している (Multizonesの設定時にユーザーのマッピングとデータの移動を行うために必要)
- アクティブなPremier Servicesパッケージを所有している (新たに追加される管理上の考慮事項に対応するために必要)
データ移行
ゾーン内に保存されているファイルやフォルダは別のゾーンに移動することができます。 データ移行の主なトリガーには、以下のようなものがあります。- 管理者がユーザーをゾーンに割り当てる。または、ユーザーのゾーンを変更する。
- コンテンツ所有者がデータの所有権を別のゾーン内の別のユーザーに移管する。
- ユーザーが特定のゾーンから別のゾーンにデータをコピーする。
- 管理者が新しいデフォルトゾーンを設定する。
ファイルの保存場所
Multizonesを利用している場合は、トップレベルフォルダの所有権に従ってファイルが保存されます。 例えば、Robertはカナダに、Kiyokoは日本にマッピングされているとします。 この場合、Robertのフォルダに保存されているファイルの保存場所はカナダとなり、Kiyokoのフォルダ内に作成されたファイルの保存場所は日本となります。 ただし、RobertがKiyokoのいずれかのフォルダ内にファイルを作成した場合、そのファイルの保存場所は日本となり、Robertがカナダから作成したファイルであっても、日本ゾーンのデータ共有ルールとプライバシールールが適用されることになります。
注: フランスのゾーンを利用すると、コンテンツをすべてフランス国内に保管できます。 Boxが提供するEUの他のゾーンと同様に、コンテンツ処理のほとんどはEU地域で行われます。
ユーザー/データゾーンレポート
アカウント管理者は、管理コンソールを使用して複数のレポートを作成できます。- すべてのユーザーのゾーン - 管理対象ユーザーのレポートに各ユーザーのゾーン情報を示す列が追加されたレポートです。
- ゾーンの変更履歴 - すべてのユーザーのゾーン変更履歴がすべて含まれているレポートです。 このレポートには、過去1年間の情報 (インタラクティブに表示した場合) または過去7年間の情報 (エクスポートした場合) が含まれます。